講座 手術と適応
6.婦人科的急性症の手術
真田 幸一
1
1三楽病院産婦人科
pp.652-653
発行日 1963年8月10日
Published Date 1963/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202865
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産婦人科領域において,急性症として救急的に手術を必要とするものには,流産,子宮外妊娠,出血性子宮筋腫,腫瘍や機械的原因による子宮穿孔,あるいは卵巣嚢腫茎捻転など,数多くの疾患が考えられるが,このような緊急な場合には,往々にして補助診断的な手技としての臨床検査などを行なつている余裕がなく,確定診断をえぬままにやむをえず開腹手術を行なう場合もあるし,事態を重視しすぎるあまり,決定的な誤診のもとに不必要な開腹を行なつてしまうことも考えられる。以下これらの疾患について症状,検査法,救急処置などの概略について述べて見たい。
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