Japanese
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臨床と薬剤 貧血・1
妊娠時における貧血(1)—生理的限界値について
Anemia in pregnancy (1)
藤森 博
1
,
藤原 敏雄
1
Hiroshi Fujimori
1
1国立岡山病院産婦人科
pp.71-77
発行日 1963年1月10日
Published Date 1963/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202741
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緒論
妊娠時に認められた貧血が母体ならびに胎児にいかなる影響を及ぼすかについては,全く影響なしとする者,影響ありとする者など未だ意見の一致をみない現状である。妊娠時には非妊娠時に比し妊婦の鉄需要が増大し,鉄分を十分補給しなければならぬことはもちろんであるが,しかし積極的な治療を必要とする限界値を決定することは甚だ重要ではあるが極めて困難な問題である。
われわれは妊娠時に認められた貧血が妊娠,分娩,産褥において母体並びに胎児にいかなる影響を及ぼすかについて調査し,妊娠時における貧血のいわゆる生理的限界値を決定しようと試みた。
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