所感 DISCUSSION
「アンケート・腟部糜爛の治療法について」(16巻10・11号所載)を評す
赤須 文男
1
1金沢大学産婦人科
pp.9-10
発行日 1963年1月10日
Published Date 1963/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202728
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本誌第16巻第10,11号に2回にわたつて連載されたアンケート・腟部糜爛の治療法について総括して述べるようにと編集者から命ぜられたので以下,私見を加えて大要を記述することとする。
腟部びらん(糜爛)という言葉は古くから用いられたものであり,治療法も千差万別で,医学の進歩とともに多少変つてはきたけれども,エストリオール療法が唯一の新知見の下にたてられた薬剤療法であつて,その他は,薬物自体の進歩によつて,使用薬剤が変つてきたというにすぎず,ただ,癌に対する関心や注意の喚起が強調されてきている点などが,昔と異つた所といえばいえないこともない。
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