Proposal
「アンケート・初産骨盤位分娩の取扱いについて」(17巻4月号,5月号所載)を評す
水野 重光
1
1順天堂大学
pp.692-694
発行日 1963年9月10日
Published Date 1963/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202876
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本誌第17巻第4号,第5号の2回にわたり「初産骨盤位分娩の取扱いについて」のアンケートが載せられているが,これについて批判の上,私の所感を併せ述べるようにと依頼されたので,寄稿された43氏の意見を整理して紹介するとともに私の方針を述べることにする。
初産婦骨盤位の妊娠・分娩時の取扱いについては諸家の意見が一致しないため,昔から座談会などの好テーマとなつていることは衆知の如くであるが,最近は常王切開適応拡大傾向への批判の一環として,初産骨盤位に対する帝王切開施行の増加が問題となっており,一方妊娠中骨盤位と診断したら外廻転すべきか否か昔から旺んに論ぜられてきた。こういう問題を中心として意見が徴されたわけである。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.