Japanese
English
婦人科 子宮腟部糜爛
子宮腟部ビランに対するmethyl-methionine-sulfonium-chlorideの治療効果—特にその作用機序について
Effects of methyl-methionine-sulfonium-chloride on portio erosion, particularly mechanism of its action
河合 信秀
1,2
,
中井 嘉文
1,2
,
渡辺 明
1,2
,
江面 祐幸
1,2
,
石橋 仁子
1,2
Nobuhide Kawai
1,2
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2三井厚生病院産婦人科
pp.7-11
発行日 1962年1月10日
Published Date 1962/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202547
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緒言
子宮腟部ビランの治療に関しては全身療法,局所療法,或は手術療法等,種々の方法が行われているが,我々はC. Chency (1950)が生キャベツ汁中に発見し,抗潰瘍性食餌因子Antipeptic ulcer dietary factor又はビタミンnと名付けた有効成分であるMethyl-Methionine-Sulf—onium-Chlorid (MMSC)を主剤とした腟錠を作成して,これを局所に使用し,本剤が子宮腟部ビランに対してかなり著明な治癒効果,即ち帯下の減少,上皮の再生等の自,他覚的症状の改善を認め,従来推定の域をでなかったその作用機序について興味ある知見を得たので報告し,諸賢の御批判を仰ぎたい。
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