Japanese
English
臨床的研究
分娩時における母体血,臍帯血および新生児末梢血Hb濃度の比較
The comparison of the Hb concentration of the maternal and umbilical blood as well as the peripheral blood of newborn in fants
大庭 トシ
1
,
笹山 志郎
1
Toshi Ōniwa
1
1岩手医科大学産婦人科学教室
pp.987-989
発行日 1961年12月10日
Published Date 1961/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202533
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妊娠中には鉄が母体から胎児,胎盤に移行することや,一般に妊婦では血漿量が増大するために,血中母体のヘモグロビン(Hb)濃度は低下しやすく,したがって妊婦はしばしば貧血におちいり易いわけである。しかも妊娠貧血は胎児発育や分娩,産褥時の合併症,乳汁分泌などにも影響があるといわれ,妊娠中毒症の頻度とも関連があるとの説もあつて,近時母児間のHbに関する研究の発表が注目を引くようになつてきた。
わたくしたちも正常分娩時における母体血,臍帯血および新生児血Hb濃度を比較し,それらの相関々係について検討したので報告する。
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