Laboratory Practice 〈移植医療〉
血液疾患における移植医療の現状―骨髄移植,末梢血幹細胞移植,臍帯血移植
奧山 美樹
1
1がん・感染症センター都立駒込病院輸血・細胞治療科
pp.822-825
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103651
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はじめに
白血病や悪性リンパ腫,再生不良性貧血など血液疾患に対する造血幹細胞移植は現在広く行われるようになり,多くの患者に恩恵をもたらしている.近年では移植に用いられる細胞や移植の方法も多様化し,移植総数も増加傾向を続けている.特に2010年度から骨髄移植推進財団(骨髄バンク)を介した非血縁者間の末梢血幹細胞移植も開始され,今後さらに増加していくことと思われる.
本稿では,このような造血幹細胞移植の現状について,移植細胞による特徴も含めて解説する.
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