Japanese
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薬剤の臨床
つわりに対するビタミンB6及びサリチル酸ジフェニルピラリンの効果
Clinical effects of vitamin B6 and Diphenylpyraline salicylate on hyperemesis gravidarum
藤井 純一
1
,
重川 嗣郎
1
Junichi Fuzii
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.941-943
発行日 1961年11月10日
Published Date 1961/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202525
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Ⅰ.まえがき
妊娠に伴なつて起る種々の母体の変化に関して,特につわりに就いては,其の本態に未だ不明な点が多く,之が治療に関しては,自律神経安定剤,ビタミン剤,解毒強肝剤,ホルモン剤,抗ヒスタミン剤その他多くの薬物が用いられているが,つわりの病態が複雑であるためか,何れにしても満足すべき充分な効果をあげているとはいい難い。此の度,エーザイ株式会社よりビタミンB6及びサリチル酸ジフェニルピラリンを含有せるB-Z及びピリドキサール燐酸を含有するE−285の提供を受け,これをつわりの患者に使用し,従来の諸種薬物に比し有効な結果を得たので以下報告する。
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