Japanese
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薬剤の臨床
婦人科手術における合成止血剤Sodium α—naphthylamine−4—sulfonate (Naphthionin)の使用経験
Clinical experience with a synthetic hemostyptic sodium α-naphthylamine-4-sulfonate (Naphthionin) in gynecological surgery
綾 延明
1
,
武田 秀
1
,
湯浅 保
1
Nobuaki Aya
1
1鳥取大学医学部産婦人科教室
pp.331-336
発行日 1961年4月10日
Published Date 1961/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202408
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Ⅰ.緒言
生体内に於ける血液凝固過程は極めて複雑であり,未だ多くの未解決の点が残されている。最近血液凝固に関する研究が進展し,Stefanini (1955)等によつて凝固因子の解明が行なわれ,他方多くの止血剤が臨床上に応用される様になつた。
Sodium α—naphthylamine−4—Sulfonateもこれらの新止血剤の一つである。本剤は1930年Wadekind,Becker及びWienertによつて止血効果のある事を発見されたCongo redに類似した化学構造を有し,1949年Estéve,Langer等によつてその構造式中のNaphthionic acidが強い止血作用を呈する分子団である事が認められ,更に1950年Dubois-Ferriéreによつて広範な動物実験及び臨床実験が行なわれ,その止血効果を確認された薬剤である。
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