Japanese
English
研究と報告
てんかんに対する,Sodium Dipropylacetate(DPA)の使用経験
A Preliminary Study on the Effect of Sodium Dipropylacetate (DPA) on Epileptics
大熊 輝雄
1
,
福間 悦夫
1
,
幡 碩之
1
Teruo Okuma
1
,
Etsuo Fukuma
1
,
Hiroyuki Hata
1
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Med., Tottori Univ.
pp.387-394
発行日 1971年4月15日
Published Date 1971/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201736
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I.はじめに
Sodium dipropylacetate(DPA)はアメリカで合成され,フランスで抗てんかん薬として臨床的に開発されたものである。その化学構造式は,第1図のように,これまでの抗てんかん薬とはまったく異なり,直鎖系の低級脂肪酸であり,とくにNを含まないことを特徽としており,このことは抗てんかん薬に新しい方向を示すものとして興味深い。
今回わたくしたちは,各種てんかん患者に本剤を使用する機会を得たので,その結果の概要を報告する。
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