Japanese
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薬剤の臨床
合成抗凝固剤デキストラン硫酸ソーダの使用経験
Experience with synthetic anti-coagulation agent "Dextran sulphuric soda"
一宮 勝也
1
,
畑中 貢
1
,
酒巻 義人
1
,
田中 寿一
1
,
田中 勝之助
1
,
加藤 広英
1
,
岡 吉弥
1
Katsuya Ichinomiya
1
1東京医科歯科大学産婦人科教室
pp.729-732
発行日 1960年8月10日
Published Date 1960/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202255
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Ⅰ.はしがき 新生児重症黄疸,特に新生児赤芽球症児の原因が母児間の血液型不適合によることが発見されてから,本症児の死亡率は交換輸血によつて著しく低下した。それと共に交換輸血の技術も飛躍的に進歩し,我が国に於いても,不幸な本症児の多くを救うことが,できるようになつた。
この交換輸血を円滑に行うために血液の凝固を防ぐ目的で抗凝固剤を使用する必要がある。現在まで,われわれは抗凝固剤としてヘパリンを使用して来たが,本剤は動物の組織(肺及び肝)から抽出されるために非常に高価であるのが,臨床上の難点である。
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