Japanese
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実験的研究
乳腺に於ける乳糖の合成に対するProlactinの影響について
Influence of prolactin on the synthesis of milk-sugar in the mammary glands
八木 文夫
1
Fumio Yagi
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室
pp.305-308
発行日 1961年4月10日
Published Date 1961/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202402
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Ⅰ.緒言
乳汁分泌は内分泌学的に複雑な機構に支配されているが,Prolactin (PLと略す)が第一義的なものであることはわが教室に於いて実験的にも,又臨床的にも既に明らかにされたところである1)2)。
一方,乳汁中の代表的な含水炭素である乳糖(lactose)は何をprecussorとして,又如何なる過程を経て生合成されるかと云う問題は未解決の点もあるが,乳糖が乳腺に於いて合成されることはGrant (1935)3)がin vitroでこれを証明して以来広く認められているところである。そこで乳汁中の1成分である乳糖のin vitroでの合成に於いてPLが如何なる影響をもつかを知るならば,PLの乳腺に対する作用の一面を分析的に考察出来るものと思い,次の実験を試みた。
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