Japanese
English
薬剤の臨床
経口陣痛催起剤デリバリンの使用経験
Use of a peroral oxytocic "Deliverin"
岩橋 五郎
1
,
林 章子
1
,
山田 良
1
,
兼吉 章
1
Goro Iwabashi
1
1京都大学医学部産婦人科学教室
pp.1003-1005
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202313
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Ⅰ.まえがき
分娩予定日超過妊婦の取扱いは,学者によつて意見が異るが,人工操作を加えず,自然の陣痛発来を待つのが,従来産科医の常識とされていた。しかし,それにも限度があり,又狭骨盤,妊娠中毒症等を合併している妊婦では,時には人工的に陣痛催起の必要に迫られることがしばしばある。
この様な場合,従来その手段として,キニーネ,脳下垂体後葉製剤等の薬物療法,産科ブジー,メトロイリーゼ,人工破膜等の器械的方法が常用されているが,それぞれ長所短所があり,いずれが最も秀れているとは云えないために,いきおい術者の好みにより使用されている傾向がある。
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