新しいキットの紹介
デキストラン硫酸法によるHDL-コレステロール測定法の評価
佐藤 幸男
1
,
赤井 俊洋
1
,
奥田 清
1
1大阪市立大学病院中央臨床検査部
pp.1529-1531
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915333
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はじめに
リポ蛋白は脂質と蛋白質の結合体であり,脂質の代謝に重要な働きを演じている.これは,超遠心法によってカイロミクロン,超低比重リポ蛋白(VLDL),低比重リポ蛋白(LDL)及び高比重リポ蛋白(HDL)に分類することができる1).近年,HDL分画中のコレステロール(以下HDL-Cho.)が冠動脈性心疾患の危険予防因子であるという報告2)がなされて以来,その測定も重要な意義を持つに至った.今回,我々はデキストラン硫酸とMg2+を組み合わせた沈殿法によるHDL-コレステロール測定試薬(第一化学薬品製)によるHDL-Cho. の測定を試み,以下の結果を得たので報告する.
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