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                                臨床研究 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    Chlorophyll誘導体の担癌動物肝カタラーゼ活性度に及ぼす影響
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Influences of chlorophyll derivatives on the liver catalase activity of animals carrying cancer
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                石原 実
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                沢山 恵美子
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Minoru Ishihara
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1名古屋大学医学部産科婦人科学教室
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1173-1180
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1959年12月10日
                  Published Date 1959/12/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202095
                
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Ⅰ.緒言
悪性腫瘍と臓器カタラーゼ(以下「カ」と略記)活性度との関係は1910年Blumenthal1)が癌患者について肝癌組織や肝癌周囲の一見健康な肝組織の「カ」活性度が著明に低下するのを指摘したものに始まり,爾来幾多の報告2)3)4)5)もこの事実を肯定している。近年Greenstein6)7)8)一派が腫瘍担体の臓器について広く諸種酵素活性度を系統的に追求した結果,結局肝「カ」活性度の低下こそ癌における最も著明な酵素学的変化であつたと述べ,しかもこの変化は可逆的で腫瘍の完全剔出或いは自然治癒により再び肝「カ」活性度が正常化すること,及び妊娠,飢餓,細菌感染等生理的条件では肝「カ」活性度が低下しないことを報告,担癌動物においてのみ特異的であると強調して以来急に注目されるところとなり,1948年中原・福岡9)10)氏等は始めて癌浸出液をマウスに注射することによってマウス肝「カ」活性度が著明に減少することを明らかにし,この物質をToxo-hormoneと命名した。その後Greenfied & Me-ister11)が悪性腫瘍組織,川守田12)氏がBroun-pearce家兎癌,加藤系家兎肉腫組織,奥島13)氏,佐藤・抽木14)15)氏は人癌組織からこれを抽出し追試した。

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