Japanese
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実験的研究
経口黄体ホルモン"プロドックス"の作用機序について
Mechanism of the effect of Progesterone of oral use "Prodox"
梶原 和人
1
,
荒井 清
1
,
岩城 章
1
,
木下 国昭
1
,
塚田 一郎
1
,
小林 昭郎
1
Kazuto Kajiwara
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.877-879
発行日 1959年10月10日
Published Date 1959/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202043
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Ⅰ.緒言
近年ステロイド化学の進歩は著るしく,すぐれたホルモン製剤が合成され,臨床的にも広く利用されている。黄体ホルモンの領域では19-Nor-testosteroneの誘導体が,経口的に使用して強い黄体ホルモン作用を示し,しかも従来の経口剤であるEthinyltestosteroneに比べれば,遥かに少い量で有効であることから,画期的なホルモン剤として注目されるようになつた1)2)3)。しかしこれらの黄体ホルモンはすべて男性ホルモン誘導体であり,生体内で主役を演ずると考えられるPro-gesteroneではない。Progesteroneが非経口投与でなければ効果が期待できないのは,体内で速かに不活性化されるためであり,それに肝臓が大きく関与することは周知の通りである。
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