Japanese
English
症例報告
子宮頸管粘膜下に発生した稀有な軟骨腫例について
Arare case of chondroma developing beneath the uterine endocerical layer
佐藤 光兆
1
,
久野 克也
1
,
西平 守正
1
Kocho Sato
1
,
Katuya Kuno
1
,
Morimasa Nishihira
1
1関東逓信病院産婦人科
pp.984-987
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201870
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I.緒言
子宮に出来やすい良性腫瘍には浜崎1)によると,1)腺腫2)線維腫3)平滑筋腫4)腺筋腫症が挙げられている。加うるにNovak2)は,5)淋巴管腫6)血管腫をも挙げている。平滑筋腫を除いては,日常臨床ではあまり見られない腫瘍である。殊に子宮に発生する軟骨腫は非常に稀有に属するものであろう。不完全ではあるが過去の文献を渉猟してみるに,子宮に発生した軟骨腫は1例も見あたらなかった。われわれは最近,分娩時内診により偶然子宮頚管粘膜下に発生した軟骨腫の1例を経験したのでここに報告する。
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