Japanese
English
臨床研究
乳汁分泌とAlkaline Phosphomonoesterase
Lactation and Alkaline Phosphomonoesterase
藤井 久四郎
1
,
加藤 宏一
1
,
大条 景一郎
1
,
神山 善三
1
Kyushiro Fujii
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室
pp.941-944
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201860
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緒言
1923年赤松1)は初めてPhosphomonoesteraseには一般に等力性の,即ち至適酸度を異にする諸型があることを見出し,基質にパラ・ニトロフェノール燐酸2)(P-NPP)を用いることによりPh-osphataseの研究を安易にし,同門下より数多くの業績が発表されている。然し今だにPhosphat-aseの直接的の生物学的意義は明らかにされていない。
Phosphataseは生体内に広く分布し,且物質代謝の旺んな組織には,Phosphataseが多いことなどからわれおれはPhosphataseが物質代謝が活溌化する妊娠,産褥泌乳時に如何様な変動を示すかをきおめることは,乳汁分泌機構の解明に必要であると考えて,此の実験を行つたので報告する。
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