Japanese
English
臨床研究
先天性溶血性貧血患者の分娩
A case of anemia hemolytica congenita, which experienced normal parturition
根本 孝
1
,
内田 智
1
,
中西 敬
1
,
水野 正彦
1
Takashi Nemoto
1
1東京大学医学部産科婦人科教室
pp.935-939
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201859
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先天性溶血性貧血の症例は,内科及び外科領域では非常に多数の報告があるにも拘らず,産科領域に於ける報告は本邦に於いて殆ど見当らず僅かに広島医学会に報告された上田氏1)の例があるに過ぎない。欧米に於いては近来盛んに報告されているが,未だに最善の治療法は確立されていない。幸に著者等は一例ではあるが此の症例を経験し,諸検査・治療の結果無事分娩を終える事が出来たので,ここに報告し,種々な面から検討を加えてみたいと思う。
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