Japanese
English
薬剤の臨床
子宮腟部糜爛のMetallo-chlorophyllinによる治療経験(第I報)
Clinical experiences with Metallo-chlorophyllin of erosion of vaginal portion (I.Report)
一宮 勝也
1
,
藤沢 博
1
,
岡 俊勝
1
,
稲田 裕
1
,
寺門 運雄
1
,
池沢 新一
1
,
畑中 貢
1
,
酒巻 義人
1
1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室
pp.815-819
発行日 1958年10月10日
Published Date 1958/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201837
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1.まえがき
日常,外来で多く遭遇する婦人科疾患の一つに子宮腟部糜爛があるが,その治療に対する抵抗の強さは,われわれ臨床家をしばしば悩している。これまでは,1)これに対して薬物による腐蝕療法 2)レ線紫外線等の照射療法 3)電気的焼灼療法,観血的切除法の如き方法が行われているが,根治的に病巣を除くのでなければ再発が起り,保存療法のみるべきものがない。
最近,chlorophyllinの生物学的作用が注目され,その強い新生肉芽作用が外科領域,歯科領域で応用されているが,われわれはこれを子宮腟部糜爛の治療に試み,注目すべき結果を得たので,こゝに報告する。
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