Japanese
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薬剤の臨床
カルチノフィリンの臨床経験例
Clinical experiences with Cartinophylin
石原 恒二
1
Tsuneji Ishihara
1
1県立岐阜病院
pp.810-811
発行日 1958年10月10日
Published Date 1958/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201835
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- Abstract 文献概要
悪性腫瘍(子宮癌)に対し早期の手術的除去が最善の治療法であることに今日依然変りはないが,之が施行出来ない症例や術後療法には従来の放射線療法に加えて薬剤投与による化学療法が真剣に検討されるに至つた。近年抗癌性物質の研究の進歩に従つて色々な抗生物質が生産されたが,中でもカルチノフィリンなるものが最も脚光を浴び各所で追試され好結果が報告されている。特に末期癌に於ける自覚症状殊に愁訴の改善は注目に値する,私も最近若干例に使用する機会を得たので茲にその2例に就いて報告する。
カルチノフィリンの溶解は1%重曹液2.0ccとし静脈内には更に20%ブドー糖20ccを混じ,局所には1%重曹液溶解のまゝ使用した。
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