Japanese
English
臨床研究
泌乳と乳房の形態との関連に就いて
On the relationship between the lactation and the shape of breast
吉成 勇
1
,
村越 惇七
1
Isamu Yoshinari
1
1東京医科歯科大学産婦人科学教室
pp.155-157
発行日 1958年3月10日
Published Date 1958/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201717
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緒言
女子の乳腺は思春期に至つて発育を開始し,妊娠により急速に進行し妊娠末期にほぼ完成する。且つその乳汁の分泌は妊娠末期には,わずかの初乳を見るのみであるが,分娩により急激に多量の分泌を見るに至る。
この発育の完成した乳房の形態は扁平なものから膨隆著るしいもの,更に下垂をともなつたもの迄種々の移行が認められる。古来,巷間「さしちち」は泌乳が良い,或いは「たれちち」は泌乳が悪い,等と云うととが云われ,この形態と泌乳とに関しあたかも関連があるかの如く言われていることは少くない。
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