Japanese
English
卵巣腫瘍
自然分娩を不可能ならしめた卵巣未分化胚細胞腫の1例
A case of dysgerminoma ovarii making the normal delivery impossible
金沢 太郎
1
,
矢島 鑑
1
,
山田 貞一
1
Taro Kanazawa
1
1諏訪赤十字病院産婦人科
pp.517-521
発行日 1957年8月10日
Published Date 1957/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201587
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緒言
卵巣未分化胚細胞腫は多発するという点では,卵巣充実性腫瘍中臨床上重要な分野を占めて居り今日決して稀有な疾患とは考えられないが,本腫瘍の病理発生乃至病態生理に関しては研究者により意見の相違があり,本邦に於ては欧米に比して多発し,且つ本症が若年者に頻発する傾向があるため,依然深い関心が寄せられるべき疾患であると考える。吾々は最近妊娠末期に至り発見され,自然分娩を不可能ならしめた本症の1例を経験したので報告する。
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