Japanese
English
症例報告
未分化胚細胞腫の1例
A case of disgerminoma
笠島 欣一
1
Kinichi Kasajima
1
1秋田赤十字病院産婦人科
pp.371-372
発行日 1959年4月10日
Published Date 1959/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201947
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緒言
本腫瘍は過去の文献に於ては本態が不明なためgrosszelliges Rundzellenkarzinom, alveolä—res Sarcom, Embryonal karzinom等種々の名称で報告されたが1930年Rebert Meyerに依り,性的分化を遂げない性器腺細胞から発生した胚細胞腫の一種なる事が明らかとなり,Disger—minom未分化胚細胞腫と命名せられた。顆粒膜細胞腫,男化胚細胞腫及びBrenner腫瘍と共に充実性卵巣腫瘍中特異の地位を占めるものである。本腫瘍は茲大秋山の調査によれば全卵巣腫瘍の1.8〜0.4%を占めるとされ,比較的稀とされている。最近その1例を経験したのでここに報告する。
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