特集 原爆症の10年
被爆生存婦人の実態調査
田渕 昭
1
1広島大学
pp.939-942
発行日 1955年11月10日
Published Date 1955/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201266
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はしがき
広島大学医学部では昭和27年以来被爆者の医学的調査を行つて居り,我々もその産婦人科的調査を分担して居る。
我々の目的は被爆せるも尚現在生存して居る婦人に産婦人科的立場より見た晩発性原爆症があるか否かを確める事にあるので,調査目標を1)性機能障害と性器疾患,2)潜在生命力又は生命緊張力(Lebens spannung)の減退と3)被爆婦人の妊娠経過並にその出生児の発育との三者に限定した。
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