原著
ラボナール静脈麻醉と子宮内容除去術88例
鑓田 進一
1
,
壽田 鳳輔
1
,
星野 一正
1
1東京医科歯科大学産婦人科学教室
pp.694-699
発行日 1954年12月10日
Published Date 1954/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201126
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緒言
ラボナール静脈麻酔につては産婦人科領域に於ても安井氏始め多くの人々によつて詳しい報告があるので今更蛇足をつけ加えるところはないのであるが,われわれのクリニックに於ても短時間小手術には好んで静脈麻酔を用いており,殊に妊娠初期の子宮内容除去術には専らこれを単独に使用しているので一応その結果をまとめて報告したいと思う。
静脈麻酔剤として初めの頃エビパンナトリウムと同一構造を有するチクロパンナトリウム或いはオウロパンソーダ,オルトパンソーダ等を,その後はペントザールソジアムの邦製品ラボナールを,最近はスリタールソジアムの国産品アミパンソーダをも使用しているがここには主としてラボナールの使用成績についてチクロパンナトリウムのそれと簡単な比較を行いながら推計学的考察を加えてみた。
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