原著
子宮内容除去術に於ける靜脈麻酔剤Amipan-Sodaの使用経験
鑓田 進一
1
,
壽田 鳳輔
1
,
星野 一正
1
1東京医科歯科大学産婦人科学教室
pp.645-648
発行日 1954年11月10日
Published Date 1954/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201114
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1.まえがき
静脈内麻酔剤は1932年Evipan-Natriumの発見によりその面目を新たにし,その後更にLundyがPentothalを紹介し,Evipanよりも一層すぐれた麻酔剤として現在広く使用されている。
Pentothal-Sodiumについては邦製品Ravonalを使用し,産婦人科領域特に妊娠初期の子宮内容除去術における使用成績について先に我々も発表した。Pentothal以後も更に改良が重ねられ幾つかの新しい製剤が作られたが,短時間麻酔剤としてすぐれたものは,何れもThiobarbiturateである点に注目すべきである。今回はその1つでありBywaterによつて初めて合成されたSurital—Sodiumの邦製品Amipan-Sodaを子宮内容除去術50例の麻酔に単独使用し,みるべき結果を得たので,その成績を簡単にまとめてみた。尚数値は無作為抽出により求めたものである。
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