原著
絨毛上皮腫の臨牀的観察(第1報)—既応症並びに現症に就いて(その1)
金子 光
1
1名古屋大学医学部産婦人科教室
pp.683-689
発行日 1954年12月10日
Published Date 1954/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201124
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緒言
絨毛上皮腫に就ては,19世紀中葉,特にMar—chand1),Aschheim2)以来,多くの詳細な研究業蹟3)4)5)が相次で発表され,今日に至つているが,然し,臨牀的に最も必要であるべき,成り立ちに就て,現在の処,不明の点が少くないので之が解決の一助にもと思い,先ず最初に,我々の教室に於ける本症々例に就て,臨牀的観察を試みたので,その結果を簡単に報告する。
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