症例研究
再発性後腹膜脂肪腫症の1例
馬場 太郎
1
1名古屋大学医学部産婦人科
pp.663-665
発行日 1954年11月10日
Published Date 1954/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201119
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後腹膜腫瘍は外科領域に属する腫瘍であるが卵集腫瘍との鑑別が困難なことがあり,婦人科医に依つて卵巣腫瘍と診断され手術が行われた例が屡屡報告されている。私は最近巨大卵巣腫瘍の診断の下に開腹した所,後腹膜脂肪腫であつた為,これの手術を実施したが爾後再発を繰返し,前後3回に亘り手術を余儀なくされた興味ある1例に遭遇したので茲に報告する。
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