原著
人工妊娠中絶の母體に及ぼす影響—第1報
塩見 勉三
1
,
坂本 博道
1
1水戸赤十字病院産婦人科
pp.187-193
発行日 1954年4月10日
Published Date 1954/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201010
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I.緒言
最近人工妊娠中絶は社会情勢並に法規の改正に依り,年々増加の傾向をたどつている。これに関する研究も亦枚挙に遑がない。余等は人工妊娠中絶が母体に及ぼす影響に就て研究し,いささか知り得たところがあるので以下その概要を報告する。
実験材料は本院外来を訪れた患者43例である。手術は2%ラボナール,時に10%チクロパンを用いる静脈麻醉によつた。
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