症例研究
メチル・アンドロステンヂオールの未熟兒哺育經驗—附 血漿蛋白に及ぼす影響
勝野 六郞
1
,
向井 秀信
1
1都立駒込病院産婦人科
pp.285-290
発行日 1953年5月10日
Published Date 1953/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200833
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緒言
最近未熟児の哺育に於いてメチルアンドロステンヂオール(以下M.A.Dと略す)を用いテストステロン系のステロイドホルモンの蛋白質同化作用を利用した方法が試みられ,本邦に於ても2,3の臨床報告が見られる。(松本,鈴木,坂倉,原)
M.A.Dは1935年Ruzickaによつて合成されたステロイドであつて分子式はC20H31O2で17—α—Me—thyl—Δ5—androstene−3β−17β—diol,M.P 199-206°,〔α〕D=−78〜−84°(1%ジオキサン)である。
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