原著
ペントタール靜脉麻酔の経験—(特に妊娠初期の人工中絶について)
上村 素彦
1
,
小林 三郞
1
1横浜医科大学産婦人科学教室
pp.24-26
発行日 1953年1月10日
Published Date 1953/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200771
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1.はしがき
ペントタールソジアムは戰後紹介されたチオバルビタール系化合物の静脉麻醉劑である。本劑は安全域が広く,誘入が円滑迅速であり,用量の調節が可能で,覚醒が速い等の利点を有すると言われる。本邦に於ても,安井,沢崎,渋沢,反田,貫文諸氏の有効報告がある。
私らはこのペントタールソジアム(邦製品ラボナール)を,妊娠初期の人工中絶(子宮内客除去術及子宮内膜掻爬術)20例について試用したその結果について報告する。
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