特集 産婦人科手術のポイント
VI.手術手技--産科
初期人工妊娠中絶術
川島 吉良
1
1浜松医科大
pp.1004-1005
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205313
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産婦人科日常診療においてもつとも身近な手術の一つである初期人工妊娠中絶術は優生保護法の定めに従つて行なわれることは申すまでもないが,他の手術とまつたく異なる点はこの手術が視野も狭く触覚のみに頼る子宮内操作で,いわば一種の盲目手術であることである。ここにこの手術が種々の危険性を孕むわけで,本手術には特に慎重さが要求される。にもかかわらず本手術が患者の求めるままに外来で安易に行なわれたり,偶発事故や医療紛争に発展するケースが絶えない。
ここではもつとも普及している人工妊娠中絶法実施上の要点を述べてみたい。
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