特集 避妊と不妊
避妊の理論と実際
子宮内受胎阻止法に就て
橋本 精
1
1岡山大學醫學部産婦人科教室
pp.664-666
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200745
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岡大婦人科では昭和25年3月から一時不妊の希望者に對して太田リングの追試を行つて來た。
第1回報告として,最初から滿2年間の成績をとりまとめ,本年4月第4回日本産科婦人科學會總會の終了後,ひきつゞいて同會場で開催された「受胎調節法の婦人科學的研究」の討論會で發表した。同討論會の録音記録は「産科と婦人科19—6,昭和27年6月號」に掲載されている。又別に「避妊法としての太田リングの經驗」として誌上にも發表した(産婦人科の實際1-7,昭和27年7月號)。其後日時もあまり經過していないし,實驗例數は増えているが前回發表の成績に特に補正を要する點も見出されない。詳細なデータなり,太田リングに對する我々の見解なりはこれらに就て御覧願い,こゝでは繰返しをさけたい。たゞ太田リングの經驗を重ねるうちに特に興味を感じた症例の2-3を摘記して御批判を受けたい。
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