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著明な胸水と腹水を伴った卵巣未分化細胞腫
片山 壽
1
,
中島 等
1
1和歌山縣立醫科大學産婦人科教室
pp.492-495
発行日 1949年12月10日
Published Date 1949/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200293
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緒言
充實性卵巣腫瘍の中で顆粒膜細胞腫,Aureheno—binstomと共にDisgerminoma ovariiは特殊な一部門を占めている.Disgerminoma ovariiは1930年R.Meyerたより命名され,その以前には種々の名稱によつて報告されている.例えばAlveol—arsarkom,grofszellges Rundzellensarkom,Se—minom等である.本邦では昭和10年に安藤教授によつて未分化細胞腫と譯され,この譯名が一般に用いられている.
扨本腫瘍は本邦に於ても昭和9年近畿總會で西村・鈴木雨氏により剖檢例が發表されて以來多數報告され現在迄に約60例に達しているから,恐らく左程稀なものでないと想像される.
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