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産婦人科領域に於けるアメリカ醫學の近況
加來 道隆
1
1熊本醫科大學産婦人科
pp.204-206
発行日 1949年5月10日
Published Date 1949/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200207
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世界大戰のため1941年以來全く知ることの出來なかつた歐米醫學の進歩も東京では既に一昨々年秋頃から,米軍の好意で各種専門雑誌を閲覧し得る機會が與へられたので,各分科毎に夫々現況が紹介され戰後の我國醫學の研究に重大な寄與をなしてゐる.吾産婦人科領域に於ける業績も時折紹介され,無痛分娩や内分泌に關しては糸井氏や長谷川・野津氏等の詳細な綜説すら發表されてゐるが,全般に亘る展望は未だ試みられてゐない様である.僻遠の地にあつて外國文献入手の困難な筆者なぞが,アメリカ醫學の展望を試みるなどは勿論不適であることは萬々承知してゐるが,是迄苦心して入手し得た最近4,5年の文献のうちから興味あると思われるものを拾つて記述しその一助にしたいと思う.
まづスルファミン(以下"ス")やペニシリン(以下"ペ")等による化學療法であるが,これは既に各方面から比較的詳細に紹介されているから2,3を追記して見る.
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