--------------------
所謂先天性齒牙に就て
八木 辰太
1
1國立川棚病院産婦人科
pp.80-82
発行日 1949年2月10日
Published Date 1949/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200175
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
人類の齒牙は正常の場合には大體に於て一定の順序と年月を以て齒肉上の所定位置に,特殊の病的症候を伴はずして出肉を完了するものであるが,時には著しく早期に或は晩期に出肉し,或は又全然出肉することなく骨中に埋伏することがある.臨床上意義深いのは乳齒では早期出肉であり,永久齒にあつては晩期出肉である.余は最近新生兒に下顎左中切齒の出肉例を經驗したので茲に報告し,諸彦の文献に追加しやうと思う.
Copyright © 1949, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.