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子宮腟上部切斷術に於ける斷端處置並びにBurger氏骨盤腹膜縫合法に就て
富井 眞文
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1大津日赤産科婦人科
pp.70-71
発行日 1949年2月10日
Published Date 1949/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200170
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緒言
子宮腟上部切斷術,子宮全剔出術に際して正確な骨盤腹膜縫合法が必要である.その目的の爲めに,一般に子宮頸管,圓靱帯,子宮附屬器,漏斗骨盤靱帯の斷端を處置した後.一側の漏斗骨盤靱帯切斷部より,他側の同部に至るまでの腹膜を連續縫合する.との場合各斷端は自然の位置におかれ,お互同志縫合せない.その爲めDaneffが言つて居る樣に,子宮頸部斷端,更に膀胱.腸,腟の下垂を來す樣なことがある.その缺點を除く爲めに子宮附屬器,圓靱帯の斷端を,子宮頸管斷端に縫合する方法がHalfan,Martius等多くの術者により行はれて居る.然し骨盤腹膜縫合はやはり連續縫合が用ひられて居る.この方法は非常に効果的であるが,縫合に當りては出來るだけ餘分な手術的操作を加えず,縫合材料も可及的少くすることが望ましい.この目的の爲めにBurgerは次の如き縫合法を考案しAnder Beredek (1941)は數百例に於てこの方法を行ひ優秀なる成績を報告して居る.余等は最近數例の患者に此の方法を試み,例數少く本方法の可否に就いて批判することは出來ぬがその術式を紹介し參考に供したいと思う.
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