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先天性腟缺損症
Virgil S. Counseller
pp.248-252
発行日 1948年12月1日
Published Date 1948/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200150
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先天性腟缺損症の外科的治療は婦人科學に於ける最も興味あるものの一つである.他の先天性異常の治療に於けると同様に,この手術方法も色々な術式を變遷したが.遂に正しく改良方式に達しそれにより術式は簡單に,容易になり死亡率も少く,良い結果を得る樣になつた.然し先天性異常を取扱ふ場合,組織缺損の程度に依つて貧弱な結果時に依つては失敗することさえあるものである.
本文に於ては先天性腟缺損症の76例を報告し,私の最も適當と思はれる術式を記載し且つその結果を發表した.これ等の患者は1946年12月31日迄の10年間に治療したものである.本年になつて8例の手術を行つて居るが本報告には含まれてゐない.現在迄に手術した例は100例ある.ここに報告する以外の患者は種々の外科術式--小腸術式或は皮膚移植--で治療した.
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