Japanese
English
病例研究
先天性腟横隔膜の2例
Two cases of congenital transversal septum of vagina
達木 泰爾
1
,
立石 博
1
,
七島 一雄
1
Taiji Tatsuki
1
1長崎大学医学部産婦人科教室
pp.365-366
発行日 1958年5月10日
Published Date 1958/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201755
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先天性腟横隔膜はCongenital transversevaginal septum或いはvaginal horizontalseptumのことで,篠田により命名されたものである。P. H. Herbutは之を先天性に産道の長軸に直角に生じた腟粘膜の中隔で,子宮腟部を遮蔽した状態にあるものである,と定義している。本症についてはDavids (1939)が自己の2例を加えて過去54年に39例(中妊婦25例,非妊婦14例)の報告を見たと述べており,その後M.Constantinesco (1940)等10名の報告がある。
本邦教科書には殆んど記載されていないが,柳(昭.3)は先天性腟横中隔として非定型例1例,菊田(昭.31)1例,馬渕1例,山田(昭.32)3例,篠田3例,竹内2例の報告を見たに過ぎないので,われわれの経験した2例について報告する。
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