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Bellevue Hospital産科に於ける胎兒並に新生兒死亡原因の研究
John S. Labate
pp.223-225
発行日 1948年12月1日
Published Date 1948/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200141
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母體及び新生兒の看護法が進歩すれば,それに直接比例して胎兒及び新生兒の死亡率が減少する譯である.現在の母體及び新生兒の取扱ひ方は決して滿足すべきでなく,もつと胎兒及び新生兒の死亡率を減少せしむる方向に進歩せねばならぬ.米國に於いては,最近10年間に母體の死亡率は著明に減少したが,胎兒及び新生兒の死亡率はこれに伴つて減少しない.米國に於て1945年胎兒及び新生兒死亡數105,000で,生後1ケ月以内の死亡は全死亡數の10.4%に相當する.New Yorkに於て死産及び生後1ケ月以内の新生兒死亡は1,000の生兒に對し1930年は57.2であつたのに比し,1944年には31.2であつた.米國全體としては國勢調査局の調査に依れば,1944年1,000の生兒に對し39.2であつたものが最低の年1945年には38.1であつた.
胎兒及び新生兒死亡を減少せしむる爲死産の原因,新生兒死亡の原因に關して正確な知識を得ることが大切で,その死亡の原因となつた要素を排除すべきである.それには死亡屆の調査では不充分で,臨床的事實と關聯した病理解剖學的檢査を行ふ可きである.本論文に於てはBellevue Hos—pitalの産科に於ける斯かる死亡例の原因を分析せんとするものである.
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