今月の臨床 妊婦のアレルギー・自己免疫・炎症性疾患─病態と妊婦管理の新しい知見
自己免疫異常と妊娠
1.SLE/抗リン脂質抗体症候群と妊娠
森山 繭子
1
,
村川 洋子
1
1島根大学医学部内科学第三
pp.427-432
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103774
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●SLEは妊娠・出産で悪化のリスクがあり,寛解維持期間が長いほどリスクは低下するので,最低6か月寛解状態を維持したうえで妊娠を計画する.
●SLEでは妊娠合併症の頻度が高い.SLEの再燃と妊娠高血圧腎症の鑑別に注意する.
●抗リン脂質抗体症候群,抗SS-A/SS-B抗体の有無,臓器障害についてはあらかじめ,把握する.
●妊娠時の再燃は早期に診断し,活動性に応じたステロイドの増量および安全性が証明された薬物にて対応する.
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