連載 Estrogen Series
エストロゲンと心疾患
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.1176-1177
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103542
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ホルモン療法(エストロゲン+黄体ホルモン,HT)は心疾患に保護的に作用するのであろうか? 今回は米国産婦人科学会(ACOG)のCommittee Opinion No.565から,この問題に関するコメントをご紹介したい1).
過去20年のevidenceはHTのみならずエストロゲン単体療法(ET)も,ともに冠動脈疾患(coronary heart disease : CHD)からの保護を示唆している.ただし,これらのevidenceは観察的研究によることが多い.しかし,WHI(womens health initiative)やHeart and Estrogen/progesterone Replacement Study(HERS)における結果は,HTやETによる心の保護的な効果に疑問のあることを示した.
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