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編集後記
藤井 知行
pp.650
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103432
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岡井崇先生の後を引き継ぎ,編集委員になりました東京大学産婦人科の藤井知行です.産婦人科は,思春期から老年期までの女性特有の生理・病理の基本的理解のもとに,女性の健康維持・増進,疾病の予防・治療などの諸問題を統合的・全人的に把握し,臨床への還元を志向する学問です.その魅力を伝え,同時に産婦人科の先生方の役に立つ良い雑誌を作るお手伝いをしたいと考えています.どうぞよろしくお願いいたします.
さて,4月になって新年度になり,若いドクターが教室に入局してきました.いずれも希望に満ちた晴れ晴れとした表情をしており,いい医師になろうという意気込みが伝わってきます.全国的に産婦人科を希望する医師が減少している中,よくぞ産婦人科を選んでくれたという感謝の気持ちとともに,新人たちの期待を裏切らないよう教育をしていかなければならないという気持ちでいっぱいです.私は,1982年に医学部を卒業し,30年以上にわたって産婦人科医の道を歩んできました.幸い,上司,同僚,後輩医師に恵まれ,よい教育を受け,また研修と研究のすばらしい機会を与えられてきました.産婦人科医をわが道として選んでよかったと思っています.今年,産婦人科医の道を歩み始めた若い医師たちが,30年後,同じように,産婦人科医になってよかったと思えるような環境を整えてあげたいと思っています.
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