今月の臨床 性感染症と母子感染─最新の診断と管理
母子感染
最新の管理法
9)肝炎ウイルス
永石 匡司
1
,
山本 樹生
1
1日本大学医学部産婦人科
pp.128-134
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103254
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●母子感染でキャリア化する肝炎関連ウイルスにはHBV,HCV,HGV,TTVがあり,特に遅発性感染ウイルスとしてHBV,HCVが重要である.
●HBVの母子感染は分娩時に起こることが多く,予防策をとらなければ約20%の児はHBVキャリアとなるが,感染防止対策を講じれば90%以上はキャリアとならない.
●HCV抗体陽性例でもHCVキャリアと既往感染がいて,HCV-RNAが陽性の場合はHCVの母子感染は約10%である.まだ感染防止対策は確立されていない.
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