今月の臨床 ホルモン補充療法ガイドライン2012年度版─改訂版を読み解く
HRTの有害事象
2.乳癌以外の悪性腫瘍の増加
小川 真里子
1
,
髙松 潔
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
pp.973-980
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103171
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●EPTでは周期的投与法より持続的併用投与法のほうが子宮内膜増殖症のリスクを低下させるといえるが,長期投与におけるリスクについては今後も検討が必要である.
●HRTにより卵巣癌リスクが上昇する可能性があり,EPTではETよりもリスクが低い.組織型についてはいまだ明らかではない.
●HRTは大腸癌のリスクを低下させる.腫瘍によりHRTによるリスクはそれぞれ異なるため,HRT施行時には留意する必要がある.
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