今月の臨床 卵子の加齢─避けては通れないARTの課題
高齢女性へのARTの工夫─私はこうしている
1.卵巣予備能の違いに応じた個別治療
浅田 義正
1,2,3
1医療法人浅田レディースクリニック
2浅田レディース名古屋駅前クリニック
3浅田レディース勝川クリニック
pp.526-531
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103071
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●不妊治療の現場では40歳以上の高齢患者が加速的に増加しつつあり,高齢者の治療が喫緊の課題である.
●高齢者では卵巣予備能の個人差が特に大きく,卵巣予備能による個別化が重要である.
●卵巣予備能の評価にはAMH(アンチミューラリアンホルモン)が現在最も信頼できるマーカーである.
●すでにFSH,LHが高値を示していてもホルモン剤,GnRHアンタゴニストを駆使し,FSH,LHを適正濃度に保つことで,卵胞発育が期待できる.
●高齢になると妊娠率が低下するとともに著しく流産率は上昇し,反復流産などの定義の再考が必要である.
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