今月の臨床 診療ガイドライン産科編2011改訂と追加のポイント
改訂・追加のポイント
10.子宮内胎児死亡例における原因検索と家族への対応
石本 人士
1
1東海大学医学部専門診療学系産婦人科
pp.474-479
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103055
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●子宮内胎児死亡(IUFD)における検査項目と推奨レベルは,検査の効率性・有用性・普及度などが根拠となり定められている.
●児・胎盤・臍帯の肉眼的観察(外表検査)は,大半のIUFDが説明できるので必須の検査である.
●検査を行っても原因がわからないIUFDがかなりあるという事実を認識する必要がある.
●児に形態や染色体の異常を認めたら,同胞発生の可能性などに関して適切な情報収集を行い,産婦・家族に伝える.
●悲嘆のプロセスを理解するとともに,カウンセリングなどにより産婦や家族を精神的・心理的に支援する.
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