増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント
I 妊娠週数ごとの健診の実際
妊娠22から36週まで
診断と外来対応
胎児死亡
石本 人士
1
1東海大学医学部専門診療学系産婦人科
pp.210-215
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208373
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POINT
◇死産には子宮内胎児死亡(IUFD)と分娩中の胎児死亡が含まれ,妊娠22週以降では約300人の妊婦に1件の割合で死産が発生する.
◇子宮内胎児死亡の予知は困難であり,また妊娠22週以降の死産の約25%が原因不明であることを認識する.
◇胎児の死亡時期の特定は困難な場合も多いが,臨床経過や所見から総合的に判断する.
◇死産児の外表検査と胎盤・臍帯の肉眼的観察は必須の検査である.
◇児に形態や染色体の異常がある場合,同胞発生の可能性などに関して適切な情報源を用いて十分に情報収集を行い,産婦・家族に伝える.
◇死産児の尊厳に配慮し,また産婦と家族の悲嘆のプロセスを理解して対応する.
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