特集 赤ちゃんの死のケア
前置血管により突然子宮内胎児死亡となった母親への援助
伊藤 奈津子
1
,
良村 貞子
2
,
淸野 喜久美
2
,
川合 育子
3
,
宮村 素子
4
1国家公務員等共済組合連合会幌南病院産婦人科病棟
2北海道大学医療技術短期大学部専攻科
3北海道大学医療技術短期大学部看護学科
4元北海道大学医学部附属病院産科病棟
pp.842-849
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
医療が進歩した現在,周産期分野においても子どもの死は家族の生活歴では稀なことである。
しかし,それでも子どもが不幸な転帰をとることもある。周産期死亡において,3分の1の母親が精神障害(精神病,不安発作,垂度のうつ病など)を起こし,悲劇的な結果に陥るという報告1)もある。そのため,子どもの死後,母親やその家族にどのような援助を行なっていくかについて,十分考える必要がある。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.